水沢の鉄器の歴史は古く、平安時代末期にまでさかのぼります。栄華隆盛を極めた藤原三代の平泉文化とのかかわりが深く、その祖藤原清衡が中尊寺建立の悲願をたて、近江の国より招いた鋳物師達に多くの仏具を作らせたことに始まると伝えられています。
鋳物が水沢に栄えた原因として、北上川流域の良質な川砂、北上山地から鋳造に使われる砂鉄や粘土、原料となる鉄は近隣の江刺、気仙、東磐井から入手できたことです。
「伝統工芸品」として全国第一号の指定を受けた南部鉄器、本物だけがもつ品格を九〇〇年の伝統に託してお届けいたします。
その1 鉄分補給に効果的
沸かした湯には体に吸収されやすい二価鉄が出て、鉄分補給に効果的です。
その2 丈夫で長持ち熱で溶け出す温度を融点といいますが、鉄の融点は何と1000度を超えます。そのため、丈夫で錆に注意すれば一生使用できます。
その3 使い込むほどになじむ鉄器表面を見ると小さな凹凸がありますが、使い込むほど油が染み込んで金属石齢と呼ばれる被膜を作り、焦げつきを防ぎ料理をおいしく仕上げます。
その4 抜群の熱伝導性と保温性南部鉄器の鍋は、厚みがあるので保温性に優れ、熱を均一に伝えるため、料理中の温度のムラが少なく、肉のうまみを逃がさず料理ができます。